2018年も絶好調の週刊文春が、新年早々 “文春砲” をぶっ放した。文春オンラインによれば、音楽プロデューサーの小室哲哉さんが、妻・KEIKOさんの介護のかたわら看護師の女性を自宅に招き入れ一夜を共にしたという。
90年代を代表する超大物であり、文句なしのビッグネーム「小室哲哉の不倫疑惑」となれば大騒ぎ間違いなし……と思いきや、世間の反応は意外と冷静だ。今回は「なぜ小室哲哉の不倫報道がイマイチ盛り上がらないのか?」について考察していきたい。
・5つの理由
日本中がその話題で持ちきりとなった「ベッキー & ゲス川谷」の不倫報道と比べて、今回の報道はかなり温度が低い。表現が適切かはわからないが、全く盛り上がっていないのだ。記者なりにその理由を考えたところ、5つの理由が存在したので以下で説明していきたい。
・その1:「すぐに本人が否定した」
不倫報道が発覚した際、当人の初動対策は非常に重要だ。一番良くないのは沈黙を貫くことで「黙っているってことはやましいからでは?」……と報じられてしまう。また宮迫さんのように「オフホワイト」などの発言は格好のネタになるので、こちらも上策とは言い難い。
今回TK(小室哲哉)は、誤解を招く行動があったとしつつも「男女の関係ではありません」とすぐに否定している。真偽のほどはわからないが、初動対策はかなり功を奏しているのではなかろうか?
・その2:「全盛期ではない」
小室哲哉さんが時代の寵児として「TK時代」を築いたのは、今から約20年前の1990年代後期のこと。その後も音楽プロデューサーとして活躍はしているが、ぶっちゃけここ数年はヒット作に恵まれているとは言い難い。
TK世代ど真ん中の記者としては心苦しいが、TKの旬はとうの昔に終わっている。そのことでTKが世に送り出してきた作品の評価が下がることは無いが、生身の人間として、そして不倫報道される対象人物としては旬ではない。
・その3:「攻撃しにくい雰囲気がある」
ご存じの通り、現在TKはリハビリに励む妻のKEIKOさんの看護に付き添っている。つまり7年以上は献身的に妻を支え続けてきた格好だ。そんなTKに対し世間が同情的な感情を持ち合わせていることは想像に難くない。
ベッキーや宮迫さんのときはあれほど舌鋒鋭かったコメンテーター陣も、テレビを見る限りそうした雰囲気はかなり薄い。これは現在TKが置かれている状況が、攻撃しにくい雰囲気であり、コメンテーターたちもある意味で空気を読んでいるのだろう。
・その4:「知ってた感がある」
TKの職業は音楽プロデューサー、もっとざっくり言えば “アーティスト” である。芸能人の中でもこのアーティストという肩書は、タレントや芸人、俳優と比べて攻撃対象になりにくい。なぜなら彼らは常人とは違う感性を持った “芸術家” だからだ。
過去を紐解けば、覚せい剤でも不倫報道でも不祥事を起こしたアーティストたちの復帰は、他ジャンルの芸能人と比べて圧倒的に早かった。彼らは私生活より作品で評価されるうえ、「どうせやってんでしょ?」的な意識がこっちサイドにもあるのだ。つまり「知ってた」としか思っていない人が多いと推測される。
・その5:「世の中が不倫報道に飽きている」
おそらく最大の理由はコレだ。ベッキー後も、渡辺謙・SU・今井絵理子・斉藤由貴・宮迫博之・藤吉久美子・秋元優里……などなど、数々の有名人が不倫疑惑報道を受けてきた。世間からすれば「もういい加減、不倫ネタは飽きた」という気持ちになってもおかしくはない。
さらに言うならば、もうみんな気付いてしまったのだ「不倫は良くないけどするヤツはする」と。1つのミスも許されないコンプライアンス至上主義の現代、不倫なんて致命的なミスであるハズなのに、不倫報道は後を絶たない。そう、不倫するヤツはするのだ。
──ざっと以上が、記者が考える「小室哲哉の不倫報道がイマイチ盛り上がらない5つの理由」である。基本的に不倫報道は、発覚した直後が一番盛り上がるものだ。なのでおそらく、この話題で日本中が持ち切り……なんてことは今後ないだろう。たぶん──。